24年から始まった3歳ダートクラシック路線。20日に大井で羽田盃の最後のトライアルレース京浜盃が行われた。第4回も、南関競馬の本紙を担当する渡辺嘉朗と牛山基康、中央記者の舟元祐二の3人が話し合った。
牛山 …。
舟元 空気が暗いですね。トライアルレースが終わって、いよいよって感じなのに。
渡辺 仕方ないよ。うっしーも俺も楽しみにしていた、サントノーレ、ダテノショウグンのダートクラシック参戦がないからね。
牛山 無念の故障。秋はどうかわからないけど、少なくとも東京ダービーまではね。
舟元 京浜盃のサントノーレの勝ちっぷりを見ていたら、本番でもと思ったんですけどね。ブルーバードCを勝った中央馬アンモシエラに7馬身差をつけて勝ったんですからね。
渡辺 やりきれないよ。他地区の地方馬たちも地元のダービーにまずは目を向ける。これは当然だよね。全国の代表馬が来ることにはならなそう。
牛山 …。
舟元 黙るのだけは勘弁してください。お気持ちは痛いほど分かります。
渡辺 気を取り直して、優先出走権を獲得した馬を見ていこうか。
牛山 中央馬は雲取賞1着ブルーサン、同2着アマンテビアンコ。そして京浜盃2着アンモシエラ、同3着ハビレ。この4頭が1冠目羽田盃への切符をつかんだ。
舟元 地方馬では雲取賞5着フロインフォッサル、京浜盃5着ティントレット、同6着のマッシャーブルムは2月27日のスターバーストCを勝ったことで、優先出走権を持っていますね。
渡辺 権利を取った中央勢がこのまま出走となれば、力関係は明らかに雲取賞組かな。
牛山 そうだね。サントノーレがどちらにも出走して雲取賞3着、京浜盃勝ちだからね。サントノーレの状態が京浜盃の方が良かったにしてもあの着差。雲取賞の方がレベルが高かったとみていいんじゃないかな。
舟元 よってブルーサンが横綱、アマンテビアンコが大関のままということで。
渡辺、牛山 異議なし。
舟元 京浜盃の3着ハビレは1コーナーの不利が影響したとレース後にムルザバエフ騎手が言っていましたね。
渡辺 かなり外に行ったからね。
牛山 2着アンモシエラとの着差が4分の3馬身。際どかっただけに、スムーズだったらと思わせる内容だね。
舟元 2着アンモシエラも同様に不利はありましたよね。紅一点としてよく頑張っていたと思います。
渡辺 南関の本紙を担当しているから、個人的には南関馬を応援したいけど、トライアルの上位馬と渡り合うのは大変だと思う。
牛山 その先の東京ダービーに少し目を向けてみようか。
舟元 要旨は僕から。東京ダービー(Jpn1)は6月5日に控えていて、距離は大井2000メートル。
牛山 羽田盃で上位3頭の地方馬、中央馬は5着以内の上位3頭にそれぞれ優先出走権が与えられる。
渡辺 そしてトライアルレースは、まず京都のユニコーンS(G3、1900メートル、4月27日)。2着以内の上位1頭に優先出走権があるから、もし中央馬、地方馬でワンツーを決めたら2頭が出られるのか。
舟元 なるほど。南関重賞ではクラウンC(S3、1600メートル、4月2日=川崎)、日刊スポーツ賞東京湾C(S2、1700メートル、5月2日=船橋)の1着馬に優先出走権ですか。
牛山 新興勢力が出てくることを期待したいね。
渡辺 中央の芝は日本ダービーが頂点で、みんなそこを狙いに行くから、番付も作りやすいけど、ダートの場合は、サウジ、ドバイ、そして米国と選択肢は国内だけではないからね。
舟元 見通しの立てづらさは否めませんね。
牛山 ダートクラシックは初年度だから仕方ないか。いろいろ試行錯誤していかないと。
渡辺 それでもこうやって、現実的に出走する馬で話し合うのも楽しいもんだよ。
舟元 どうにか前向きになってもらって良かったです。
牛山 話していたら少し、元気になってきた。
渡辺 うっしーその調子だ! 。
舟元 東京ダービーまでダートクラシック番付は続きますので、これからもどうぞよろしくお願いします!
渡辺、牛山 こちらこそ!
※更新は不定期。