フォーエバーヤング(牡4、矢作)が力強く抜け出して勝利した。海外挑戦5戦目にして念願の海外G1初制覇。坂井瑠星騎手(27)も待望の海外G1初白星。矢作芳人調教師(63)との師弟タッグで、世界の頂点に立った。
中東の地で、フォーエバーヤングが輝きを放った。頑張れ! 頑張れ! 遠き島国から届く声援が追い風となる。必死に手綱を動かし、ムチを入れ、相棒を鼓舞する坂井騎手。先に先頭に立っていたのは、ロマンチックウォリアー。芝でG1・10勝の強敵をめがけて、直線で外から差し脚を伸ばす。ゴールに向かって1歩1歩、確かに、力強く迫っていく。自慢の根性で、香港最強馬を競り落とした。右手で力強くガッツポーズ。やっとつかんだ世界の頂点だ。
震えるほどの興奮、そして感動。坂井騎手は「素晴らしい競馬だったと思います。もちろん差せると思っていた。自信を持って乗ってました。この馬を誇りに思います。とてもうれしいです」。馬上で、笑顔で喜びに浸った。
矢作師は「信じられない」と声を振り絞って言った。「ロマンチックウォリアーは素晴らしいけど、差すと信じていました」。愛馬、そして、愛弟子を信じていた。
3歳の昨年からサウジ、ドバイ、米国と世界を駆け巡り、活躍してきた。矢作師は「絶対能力が高いから」と愛馬を信頼。さらに、厩舎の育成術で素質に磨きをかけてきた。昨年から取り入れた縦列調教。世界トップのエイダン・オブライエン厩舎も行っている手法により、キックバックを嫌がらなくなった。スタートも上達し、今回は昨年のサウジダービー以来となるメンコなしでレースへ。馬自身も進化しながら頂点に上り詰めた。
2年前、厩舎の先輩パンサラッサが日本調教馬として初めて勝利した舞台。「海外遠征は人馬が経験していることは強みだからね」。師が手がけたリアルスティールの子での頂点は、喜びも倍増だろう。
世界最高賞金レースを制し、順調なら次は招待を受諾している4月5日メイダンのドバイワールドC(G1、ダート2000メートル)に進む。さらなる栄光へ、歩みは止まらない。
馬連(5)(9)430円、馬単(5)(9)860円、3連複(5)(9)(10)2870円、3連単(5)(9)(10)8270円。
(注=成績、払い戻し金などは、必ず主催者発表のものと照合してください)

