今週の「夏のイチ押し」は藤本真育(マイク)記者が、デビュー4年目の佐々木大輔騎手(21=菊川)を取り上げる。先週はエルムSをペリエールで、CBC賞をインビンシブルパパで制して土日重賞連勝。今年はすでにJRA56勝と快進撃を続けるホープが、今週はサマー2000シリーズ第4戦・札幌記念(G2、芝2000メートル、17日)のヴェローチェエラ(牡4、須貝)でこん身の手綱さばきを見せる。

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間違いなく最も勢いのある若手ジョッキーだ。佐々木騎手は4年目の今年7月12日に、早くもJRA通算200勝を達成。特に今夏は、函館&札幌開催で横山武騎手、武豊騎手に次ぐ17勝をマークし、重賞でも函館記念、エルムS、CBC賞の3勝を挙げるなど大活躍を見せている。

「先週の(土日重賞2連勝)はたまたまですよ。いい馬に乗せてもらっていますので。個人的には平場で勝たないといけないレースがありました」

謙虚な姿勢がこの好成績を支えている。デビュー2年目から夏は北海道に滞在。調教から引き揚げてきた時に声をかけようとすると、すぐ別の馬にまたがり、また馬場に向かう。毎日のように10頭以上の調教に乗るが「全然(体は)大丈夫ですよ。いつもこれくらい乗っていますから」と平然。そんな姿が夏の北海道の日常となっている。

“競馬研究”にも余念がない。先日、矢作師が函館の飲食店を訪れた際、佐々木騎手とばったり。そんなオフの時間でも、同騎手はレース映像を確認していたという。「本当に研究熱心で、ずっと競馬のことを考えている。すごいよ」と同席していた矢作厩舎のスタッフも証言。究極の探究心、あくなき向上心も躍進の大きな要因だ。

騎乗機会3日連続の重賞制覇へ、札幌記念はヴェローチェエラとコンビを組む。「パンパンの良馬場と力のいる洋芝なら、パンパンの方がいいので、当日の馬場次第ですね」。勝利となれば、現在トップタイのサマージョッキーズシリーズでも単独首位に浮上。充実の夏はこれから佳境を迎える。【藤本真育】

 

◆2025サマージョッキーズシリーズ経過 先週までに対象9レースが終了し、佐々木騎手は2勝、9着1回で合計21ポイント。1勝、2着2回、8着1回のルメール騎手と同ポイントで1位に並ぶ。3位は17ポイント戸崎騎手。今週は日曜の札幌記念、中京記念が対象だが、ルメール騎手はジャックルマロワ賞騎乗のためフランス遠征中で、戸崎騎手は土日とも新潟。佐々木騎手がG2の札幌記念を勝てば12ポイントが加算され、単独トップとなる。