上野学園(東東京)が初の8強入りを決めた。4番鈴木裕斗内野手(2年)が先制打含む3安打4打点と大暴れ。身長161センチ、体重88キロで愛称「ちゃんこ」の愛されキャラが活躍し、実践学園を5回コールドで退けた。

 「小さな巨体」が目いっぱい走った、走った。一塁を蹴り、二塁も蹴る。4回2死満塁だった。鈴木の打球が、前進した右翼手のグラブを嫌い、後方に転がったときだ。50メートル7秒4の足が三塁にたどり着くと、両手を突き上げて喜びを表した。「むちゃしなきゃよかった。最後はバテました」。鈴木が、公式戦初となる三塁打を振り返った。