「大阪2強」が準決勝で激突! スリランカ人の両親を持つ大阪桐蔭の長距離砲、ラマル・ギービン・ラタナヤケ内野手(3年)が、代打で今夏1号となる高校通算33号の特大左越え2ランを放ち、4年連続の4強入りへ導いた。昨夏王者の履正社は大産大付に9-0で7回コールド勝ち。今大会は全5試合で33イニング連続無失点&無失策&33盗塁と攻守で隙がない。大阪を代表する両校の決勝進出をかけた戦いは、27日に行われる。

大阪桐蔭の眠れる主砲が、舞洲の空にどでかいアーチを描いた。2点差に迫られた5回2死二塁。代打で登場したラマルは、相手左腕の低めの変化球をすくい上げた。打球は左翼ポール際の防球ネット手前に着弾。「後ろにつなぐ意識で打った結果、ホームランになったのでよかった」。推定飛距離120メートルの会心の一撃にベンチも大盛り上がり。漂いかけた暗雲を、高校通算33発目の豪快な夏1号で振り払った。

少ないチャンスをモノにした。「4番一塁」で出場した3回戦の枚方なぎさ戦で攻守で精彩を欠き、そこから3試合連続でベンチスタート。腐らず練習に励み、打席でのタイミングの修正に取り組むなどして、この日の結果に結びつけた。西谷浩一監督(54)は「一生懸命練習もしてますし、どこかで必ずやってくれると思っていた。他の者にはなかなか打てない、ラマルらしい1発だった」と努力の成果を認めた。

春から「米トレ」でパワーアップ。「夜を大事にしようと思った」と夕食時は500グラムだった白米を春以降は1キロに増やし、毎日食べ続けた。ウエートトレーニングにも精を出し、体重は5キロアップの87キロまで増量。ユニホームがはち切れそうな肉体強化に成功し「打球が変わったっていうか、打球が強くなった感じがします」と手応え十分だ。

27日の準決勝で、履正社との大一番を迎える。昨夏は大阪大会決勝で敗れた宿敵で「負けた時から新チームが始まったので。勝ちたいっていう気持ちが強くあります」と闘志を燃やした。長距離砲の一振りでライバル校を打ち砕き、2年ぶりの夏の甲子園へ王手をかける。【古財稜明】

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