いよいよ、この日がやってきた。広島の黒田博樹投手(40)が今日8日、日本球界復帰登板を迎える。先発する本拠地マツダスタジアムでのヤクルト戦は、初の対外試合登板だ。注目の一戦は、鯉のオープン戦過去最多の動員数を記録する勢い。歴史的な瞬間に盛り上がりは増すばかりだ。

 ヤクルトとのオープン戦前に行われた新入団選手紹介で、黒田にひときわ大きな声援が注がれた。8年ぶりに本拠地マツダスタジアムで披露された背番号15。今日8日のヤクルト戦で、ついにマウンドで躍動する姿がお披露目される。日本球界復帰登板だ。

 黒田フィーバーの勢いは、球団の歴史を塗り替えるところまできている。注目の一戦の前売り券の売り上げはすでに2万枚を超え、球団販売分(コンビニ販売を除く)は内野席、外野席、2階席全て200枚から300枚しか残っていないという。今年のオープン戦は例年使用しなかった両翼2階席のパフォーマンスシートを開放。7日のオープン戦では、1万7164人を動員したばかりだが、これを抜くだけではない。10年3月21日阪神戦でのオープン戦過去最多動員2万3534人を上回る可能性も十分にある。

 周囲の盛り上がりをよそに、黒田は8年ぶりの日本での登板を前にしても、平常心を貫く。「実際にマウンドに立ってみないと分からない。どういう心境になるか」。前日調整はシーズンと同様、キャッチボールとショートダッシュのみで、広島復帰後初めての対外試合登板に備えた。

 ヤクルトは公式戦初登板予想される開幕3戦目(今月29日)に対戦する相手。この日広島投手陣は14安打12失点。黒田は「打者の特徴なりを見ていければ。しっかり頭に入れて、打者の反応を見て次の登板につなげられたらいい」。球数50球をめどに予定の3イニングでツバメ打線を丸裸にするつもり。黒田が今日、歴史的な1歩を踏み出す。【前原淳】