3連敗でも、諦めずに立ち上がる。楽天が西武に敗れた。先発の美馬が3本塁打を浴び、5回5失点。打線もわずか5安打1得点と投打がかみ合わなかった。開幕から5試合で1勝4敗と大きく負け越し、本拠地開幕カードで白星を挙げることができなかった。試合後、大久保博元監督(48)は苦しんで勝っていくと次カードからの巻き返しを宣言。負けない心で戦っていく。

 大久保監督は前を向いて、力強く言い切った。「最初からうまくいくより、苦しんで、苦しんで勝っていく方がいい。もう1度ここから立ち上がっていく。手応えはある。ここから一致団結して戦っていく」。開幕から5試合を終了。1勝4敗という現実を突きつけられても、闘志をむき出しにして振り返った。

 試合内容は完敗だった。打順を固定せず、5戦全てで変わったオーダー。つながりを欠いた。初めて1番に岡島を置き、3番にはウィーラー。嶋ではなく小関に先発マスクを託した。連敗中の嫌なムードを払拭(ふっしょく)したい。その思いもむなしく、西武先発のルブランを打ちあぐねた。オープン戦では4イニングで7点を奪ったお得意さま。しかし、変化球でタイミングを外され、散発3安打で1得点に抑えられた。大久保監督は「研究されるのは想定していた。守備にも乱れが出た」と負けをかみしめた。

 吉兆はあったはずだった。試合前はイベントで球場を訪れた小動物のカピバラをなでた。携帯電話のストラップとして持ち歩くほど愛する存在。つかの間だったが癒やされた。周囲から「勝ちバラになるといいですね」と言われると、「そうだな」と幸運とばかりに勝利を願った。しかし、運は西武側に向いた。0-1の4回。西武浅村の打球は風に乗りスタンドへと飛び込んだ。同点とされると、中村の2打席連続本塁打などで逆転を許し、敗れた。

 今日3日には敵地QVCマリンでロッテとの3連戦が始まる。先発は則本。勝たないわけにはいかない。則本は「勝ちに貪欲にいきたい」と必勝を誓った。大久保監督も「まだまだ5試合。選手の士気は下がっていない」とズルズル連敗を続けるつもりはない。3連勝すれば、五分で仙台に戻れる。勝つために、日々全力を尽くす。【島根純】