復調ホンモノ! 阪神マウロ・ゴメス内野手(31)が1回に16号2ランをバックスクリーン左に運んだ。2戦連発、甲子園では7月9日以来2カ月ぶりのアーチ。1回に2点以上を挙げるのは8月11日の中日戦で3点先制して以来で、2番今成の新オーダーもはまり、13安打8得点とヤクルトを圧倒した。負ければ自力優勝が消滅する一戦で、今日21日も藤浪で勝てば同率首位に並べる1ゲーム差に押し戻した。
2カ月ぶりの感覚だった。大歓声のシャワーを全身に浴び、阪神ゴメスは堂々とダイヤモンドを1周した。本拠地甲子園では7月9日中日戦以来となる1発は、爽快な一撃だった。
ゴメス 大きな意味のある点になったし、真っすぐが甘いところに来たからいいスイングが出来た。
そう喜んだのは初回、1点を先制した直後の2死二塁の場面だ。今季2戦2敗を喫していた下手投げ山中の122キロをフルスイングで捉えた。前日19日DeNA戦に続く2試合連続の1発がバックスクリーン左に突き刺さった。チームとしても8月11日中日戦以来の初回複数得点。ゴメスの一振りには、完全復調の気配が漂った。
甲子園で行われた11日広島戦の試合前練習。普段はバックネット前でティー打撃をするゴメスの姿がどこにもなかった。実はこの日、オマリー打撃コーチ補佐とマートンの3人で室内練習場にこもり、黙々とスイングチェックに励んだ。
ゴメス 集中出来るところでもう1度自分のスイングを確認したかったんだ。
8月前半は好調だったバットも、8月18日巨人戦から2日広島戦まで44打数7安打の打率1割5分9厘と不振に陥った。さらに自らが引き起こしたドローン騒動も絡み、自身に対する風当たりも強くなっていた。「当然そのことは分かっている。だからやらないといけないんだ」。気持ちをあらため、野球に集中できる環境で原点に戻るため打撃を見つめ直した。その努力が結実した一打だった。
ゴメス ここ3、4試合はずっと感じ良く振れている。昨日の本塁打ももちろん良かった。気分的に落ち着いて(試合に)挑めているよ。
ゴメスがこう語れば和田監督も「横浜戦から明らかにスイングが変わってきた。やっと打球が上に上がりだした。状態が上向いたのは間違いない」と目を細めた。頼れる助っ人の復活とともに、逆襲に転じる。【梶本長之】



