日本ハム大谷翔平投手(21)が、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での「二刀流」の実現に追い風が吹いた。侍ジャパン小久保裕紀監督(44)が18日、沖縄・名護キャンプを視察。日本代表には投手で招集することを基本線としたが、代打の構想も明かした。

 2次キャンプを本格的にスタートした初日。大谷は柵越え4発も、60スイングの特打で野手としての順調な調整ぶりを披露。「(意識は)特に何も変わらないです」。スーツ姿の小久保監督が見守る前で、無心で打ち込んだ。

 小久保監督は、慎重な姿勢を崩さなかったが「二刀流」を活用する構想があることを、示唆した。

 小久保監督 基本的に投手ですが、日本ハム球団と相談しながらになる。投げないところでの代打も、想定しています。

 直近に控えた侍ジャパンの強化試合、3月5、6日の台湾戦(ナゴヤドーム、京セラドーム大阪)は出場を辞退。投手として招集されたが、登板機会が確約できないため見合わせた。代替案として、大谷は野手としての出場は可能で意欲も示したが、侍ジャパン側は見合わせた。小久保監督は「来年(のWBC)を考えた時に、投手が最優先。台湾戦は1人でも多くの野手を立たせたかった。なので今回は、野手としては招集しなかった」としたが、本番での含みは持たせた。

 今キャンプで、大谷の次回登板は24日韓国KIA戦(名護)を予定。4年目のシーズンで、胸焦がれる舞台、WBCでの「二刀流」への布石を打つ。【高山通史】