日本ハム2年目の有原航平投手(23)が、視界良好に開幕ローテーション入りをアピールした。生命線の直球が、勢いよく走った。6回、注目新人のロッテ平沢への9球目。この日最速151キロは高めへのボール球も、バットの空を切った。3回4安打1失点。「点は取られてしまったんですけど、真っすぐが狙っていたところに投げられたので良かった」と及第点を残した。

 1次キャンプの米アリゾナでの実戦では、直球を思うように制球出来ずに苦しんだ。「低めを意識した」と狙いを明確に臨んだ一戦。毎回安打を許した結果には「3者凡退がなかったので、リズムよくいきたい」と反省。球威と変化球の制球力アップを、今後の課題に挙げた。

 1年目の昨季の同時期は右肘の違和感で、ブルペンでの本格投球も万全ではない状態だった。1軍デビューは5月。出遅れながら8勝を挙げ、新人王に輝くなどポテンシャルの高さを見せた。「今は順調に投げられているので、開幕からしっかりチームに貢献したい」。プロ初のオープン戦登板に充実感を漂わせた。

 栗山監督は、感慨深げに姿を見ていた。「昨年の肘の問題で出遅れた中で、今日の腕の振りを見るとしっかり前に進んでくれている」と目尻を下げた。大谷、メンドーサ、吉川の3本柱に次ぐ先発ローテーションの一角として、さらなる期待がかかる今年。パワーアップした姿で、新たなスタートを迎える。【田中彩友美】