鉄壁だった。日本ハムは1点を守りきった。8回。やや後ろめに守った三塁レアードの前へ、ボテボテのゴロが転がった。猛ダッシュし、右手でつかんでジャンピングスロー。間一髪で間に合った。「あれはベアハンドしかなかった。しっかり握れてよかった」。好投の有原をもり立てる内野陣。ロッテ打線から3併殺を奪い、アウトを積み上げた。栗山監督は「必死になっているからこそ、そう見える。泥臭く野球をやらないと勝てない年」。言葉に力を込めた。
27個のアウトのうち、20個を内野(捕手を含む)で奪った。2回には中島が井上の痛烈なライナーをダイビングキャッチ。二塁・田中は一、二塁間へのゴロをすべて捕球し、右前へ通過させることはなかった。
5年ぶりの2連敗スタート。球場入りした指揮官は、周囲から何度も同じ話を聞いた。「09年は開幕3連敗から優勝してますよ」。元気づけようという心遣いがヒシヒシと伝わり、苦笑するしかない。「かわいそうな人に思われてる感じが…。気を使わせてしまった。ご心配掛けました」。試合後のベンチ裏は、いつもの空気感に戻っていた。
1勝2敗で開幕カードが終了した。「最低勝ち越しは、というところだったけど、そこまでいけなかった。でも北海道に帰るので」。明日29日はオリックスとの本拠地開幕戦(札幌ドーム)。堅守からうまれるリズムで、連勝ムードを作り出す。【本間翼】



