阪神が今秋、高知・安芸で異例のロングキャンプを行うプランを温めていることが9日、分かった。クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消えれば、10月27日からのキャンプインが濃厚だ。近年は11月からスタートするケースが多い。今季は5位に低迷。走攻守とも課題が山積みで、いち早く来季へのスタートを切る。

 屈辱にまみれた金本阪神が、今秋は徹底的に鍛え直す。前日8日まで巨人に3連敗を喫するなど、最近10試合は1勝9敗。打てず、守れず、走れない。CS進出を逃した場合、シーズン後の秋季キャンプを近年では異例の“最速”スタートにして、長丁場で臨むプランが浮上した。

 近年、10月中は甲子園で秋季練習を行い、11月にキャンプインする流れが定着していた。だが今年は10月27日頃からのキャンプ開始を検討する。球団関係者は「今年は鍛え直すキャンプになると思う。もう1度、基礎的な部分からやり直さないと。(期間的にも)長くなるんじゃないかな」と説明した。過去には、リーグ連覇を逃して4位に甘んじた04年岡田体制で同日からキャンプインした例があるくらい。日本シリーズ期間と重なり、早々とシーズンを終えた悔しさを味わいながら汗を流す。

 しかも、近年では例を見ない、長期キャンプになりそうだ。11月中旬以降は球団行事が入るが、同17日頃までは安芸に滞在可能。順位が決まればプランの最終調整に入るが、最長で22日間程度の長丁場になる可能性もある。また、10月は宮崎県内で行われる秋季教育リーグにも参加し、同24日まで18試合を戦う。公式戦は9月中に終わる見通しで若虎にとっては11月中旬までの1カ月半、ノンストップで野球漬けの鍛錬だ。

 今季、チーム打率2割4分4厘、83失策はリーグワースト。来季、巻き返すためにも課題は山積みだ。昨年11月、金本監督はシーズンを終えたオフの過ごし方について「野球の試合がないだけで、そこが野球人生を左右する。自分がそうだった。オフこそ、競争」と強調していた。本番を終えても、誰よりも練習するから、誰よりも貪欲に勝ちに執念を燃やせる。常勝チームにつながる王道だろう。地獄の鬼キャンプに「超変革」し、金本体制2年目のスタートを切る。