広島は8日、西日本豪雨の影響で今日9日からの阪神3連戦(マツダスタジアム)を中止にすると発表した。本拠地のある広島県内は浸水や土砂崩れなどで被害が拡大し、犠牲者も出ている。周辺道路や鉄道にも大きな支障が出ていることなどを総合的に判断し、異例の措置を取った。振り替え試合は未定。この日、巨人に敗れた広島、DeNAに敗れた阪神ともに球宴前最後の試合となった。金本阪神は借金3から後半戦の巻き返しを期す。

 9日から対戦予定だった阪神側には8日の午前中に広島松田オーナー、鈴木球団本部長から、開催可否を検討する連絡が入ったという。NPBからは午後3時半に最終決定が伝えられた。

 谷本球団副社長兼球団本部長は「こちらで想像する以上に厳しい状況のようですので、やむを得ないと思いますし、1日でも早く復旧してほしい」と話した。

 金本監督も故郷広島の惨状に心を痛めた。この日、DeNA戦の試合前練習を終え「心配やな。想像以上だったな。まだ生き埋めになっている人もいる。親戚は大丈夫だった」と話した。金本監督の実家も広島市内にあり、被害者の身を案じていた。