ロッテ福浦和也内野手(43)が勝ち越し適時打で後輩を援護した。

2点ビハインドで迎えた6回裏。同点に追いつき、なおも1死二、三塁の場面で代打に立った。カウント2ボール、ヤクルト館山昌平投手(38)から2点中前打で走者を一掃すると、代走を送られて笑顔でベンチに戻った。

6回表からは習志野高の後輩でもある、ドラフト6位の古谷拓郎投手(19)が登板していた。ベテランの勝ち越し打で勢いづいたロッテ打線はこの回だけで10得点の猛攻。逆転して大量リードを奪った。

舞台の第一カッター球場は2人が高校時代を過ごした習志野市。福浦は試合前のピッチセレモニーにも登板していた。投げて、決勝打まで打った福浦は「本来なら四球だったかもしれない。ちょっと強引にいっちゃったけど、ヒットコースに行ってよかった」と話し、地元ファンの歓声を浴びた。

また2回を被安打6ながら1失点と粘った古谷はプロ初勝利を挙げた。「欲を言えば、もっと良い内容で勝ちたかったですけど、たまたまでも勝ててよかった。本当に野手の皆さんに感謝したい」。試合後は先輩福浦から「次は1軍で勝てるように頑張れよ」と激励され、力強くうなずいた。