坂本勇人が長嶋に並んだ 生え抜き右打者最多39号

<DeNA4-9巨人>◇20日◇横浜

キャプテンの2発で、5年ぶり37度目のリーグ優勝に王手をかけた。

巨人坂本勇人内野手(30)が、2試合連続となる先制の38号2ランで3連敗中のチームにバットでハッパ。9回にも39号ソロを放ち、巨人の生え抜き右打者では球団史上最多となる68年の長嶋茂雄(現終身名誉監督)に並んだ。

3試合連続1得点と沈黙した打線が目覚め5発9得点。2位DeNAとの直接対決を制し、優勝へのマジックを2とした。21日の同戦で連勝し、5年前と同じ横浜の地で優勝を決める。

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三塁を回った坂本勇が、腹の底からほえた。1回無死一塁、3球目の直球を強振。2戦連続の38号2ランで先制の2点をともした。「相手が勢いがあるのは分かっていたし、初回から点を取れたのは大きかった」。前夜、7点差を大逆転したDeNAの試合結果はスマートフォンで知った。3連敗で3戦連続1得点と打線が沈黙する対照的な空気を1発で変えた。

5年ぶりのリーグ優勝とともに、ミスター超えも王手をかけた。3点リードの9回、今季5度目の1試合2発となる39号ソロ。巨人の生え抜き右打者では史上最多となる68年の長嶋茂雄に並んだ。「明日勝てるように、野手陣が奮起して頑張ります」。復活を印象づける1発を放ちながら、敗戦した前夜に誓った通りの2発3打点の活躍。5発9得点を呼び込んだ。

開幕スタメンに抜てきされた2年目に、原監督から掛けられた「結果が良くても、悪くても、試合に出られる喜びを感じてプレーしなさい」との言葉を胸にグラウンドに立つ。同時に「プロの世界は自分がいなくなっても、誰かが埋める。1度つかんだら、離しちゃいけないです」と喜びとともに、常に胸にある危機感がプレーの根底を支える。

18日の中日戦では今季135試合目で初めて、スタメンを外れたが、わずか1日で戻った。試合出場の最後の決断は自らの意思。試合に出続けることはこだわりの1つだが、「野球はチームプレー」と自らのエゴや個人成績は頭の中から排除した。19日のスタメン復帰から2戦3発。自分で決めたからには、結果で証明した。

キャプテン就任から5年目。待ち続けた歓喜の瞬間が目前に迫った。「(気持ちは)一緒ですよ。もちろん勝てれば一番いいですけど、やることは変わらないです」。自らの手で指揮官を横浜の夜空に高く胴上げする。【久保賢吾】

▽巨人原監督(坂本勇の2発に)「野球ではあまり使わないかもしれないけれども、キャプテンシーというのがね。非常に価値のある2本の本塁打だった」

▼坂本勇が38、39号、岡本が30号を放った。巨人右打者の本塁打は10年ラミレスの49本が最多だが、生え抜きでは68年長嶋に並び坂本勇が最多となった。岡本は昨年33本打っており、巨人右打者で2年以上続けて30本は08~10年ラミレス以来。生え抜きの右打者では85~88年に4年連続で記録した原監督以来、31年ぶりだ。また、巨人で2人以上が30本は10年にラミレス49本、阿部44本、小笠原34本、坂本勇31本の4人が記録して以来となり、右打者の30発コンビは10年のラミレスと坂本勇以来2度目。生え抜き右打者の30発コンビは球団史上初めてだ。

その他の写真

  • DeNA対巨人 9回表巨人無死、坂本勇は右翼ソロ本塁打を放つ(撮影・浅見桂子)
  • DeNA対巨人 1回表巨人無死一塁、先制の中越え2点本塁打を放つ坂本勇。投手平良(撮影・河野匠)