オリックス本田仁海投手(20)が紅白戦に先発登板した。紅組の先発マウンドを託されると、3回2安打無失点に抑えた。最速は152キロを計測し、3三振を奪う力投を見せた。

「今日は1軍の打者相手に投げるということで、少し緊張していました。立ち上がりからストレートで押すことができていましたし、最後まで球威が落ちなかったことが良かったです」

強打者にも攻めた。初回には3番吉田正を148キロ直球で見逃し三振に仕留めると4番アダム・ジョーンズ外野手(34=ダイヤモンドバックス)も変化球で空振り三振に切った。

降板後には「(吉田)正尚さんには、しっかりとインコースのストレートを投げ切れました。ジョーンズ選手はどこでも打ちそうな雰囲気があったので、しっかり変化球を低めに投げ切るということを意識したことが良かったと思います。全体的にはいい内容でしたし、アピールすることができてよかったです」と振り返った。

本田は17年ドラフト4位でオリックスに入団。18年には右肘の疲労骨折固定手術を受けた。その影響もあり、支配下選手登録を解除され、育成選手として再契約していた。その後は懸命なリハビリ生活を送り、19年7月25日に再び支配下選手登録を勝ち取った。活躍が楽しみな20歳右腕が、本拠地・京セラドーム大阪のマウンドで存在感を示した。【真柴健】