大ベテランがいぶし銀の投球で日本シリーズ初勝利を挙げ、ヤクルトが日本一に王手をかけた。

ヤクルト先発、41歳10カ月の石川雅規投手は、これが日本シリーズ3度目の登板。6回3安打1失点(自責0)の力投で、チームにも自身にも大きな1勝を挙げた。40代でのシリーズ登板は16年の広島黒田博樹(41)以来、史上7人目(11回目)。勝利は50年の毎日若林忠志(42歳8カ月)以来、実に71年ぶり2人目の快挙となった。オリックス吉田正は青学大の14学年後輩、杉本は同じく12学年後輩。相手主軸を熟練の投球で抑え込んだ。

打っては5番ドミンゴ・サンタナ外野手(29)が0-0で迎えた2回、2試合連続となる先制ソロを右翼スタンドへ。同点とされた6回には、2死一、二塁からホセ・オスナ内野手(28)が値千金の勝ち越し打を中前へ運んだ。

対戦成績を3勝1敗としたヤクルトは、20年ぶりの日本一まであと1勝。第5戦が行われる25日は高津監督の53歳の誕生日。バースデー胴上げの期待がかかる。

ヤクルト・サンタナ「昨日の勢いのまま試合に入ることができました。しっかりと自分のスイングが出来るところを待っていて、一発でしっかりと仕留めることができました。先制できて良かった」

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