オリックスが8試合目で5月初勝利を飾り、連敗を7で止めた。

先発した山岡泰輔投手(26)が8回7安打2失点(自責1)の好投で3勝目をマーク。規定投球回にも到達し、防御率も0・89でリーグトップに躍り出た。

主砲の吉田正らコロナ感染による離脱者が相次ぐチームだが、吉田正と15年ドラフト同期の大城滉二内野手(28)が頼もしかった。

2点リードの3回無死。昇格即「2番二塁」で起用された大城が、追加点となる1号ソロを左翼席に運んだ。カウント3-2から加藤の内角138キロ直球を捉え「(感触は)完璧でした! いい感じでバットも振れています」と笑顔で振り返った。

大城は昨年8月に右膝前十字靱帯(じんたい)再建手術を受け、懸命にリハビリを行ってきた。4月29日に特例2022代替選手として1軍に今季初昇格。8日に出場選手登録を抹消されたが、コロナ禍で苦しむチーム事情もあり、再び1軍に戻ってきた。

主力級が離脱するチームは、4番にプロ4年目の頓宮を起用するなど、スタメン野手の平均年齢は24・1歳。フレッシュメンバーの中で、28歳が輝いた。

連敗を止めて借金は5。まずは着実に借金を返済する。苦境に負けない。【真柴健】

▽オリックス中嶋監督(連敗を7でストップ)「(コロナ離脱で主軸が)いないんでね。しょうがないですけど、どれだけみんなが(強く)行けるのかを見せてくれたと思います。なんとか明日につなげたい」

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