川藤幸三氏と松中信彦氏が17日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」にご意見番として出演。18年ぶりのリーグ優勝を決めた阪神について語った。

司会の関口宏から「おめでとうございます」と祝福されると川藤氏は「ありがとうございます。なんかおめでとうございますって、言われるけど、わしなんかは部外者なのに、なんか変な感じばっかりしている」と困惑していることを明かした。関口氏が「タイガース優勝となると、誰かな? 川藤さんかということになる」と言われると、「さっきマツ(松中)と話してて、何回優勝やっていうたら、5回も経験しとる。わしなんか1回だけですやん。もうだから、その1回がとんでもない思い出があるから、5回目やったら、感激が薄れていくやろ」と話した。松中氏は「そんなことはない。1番最初のほうが、1番うれしいですね」と話した。

あっぱれ!をあげた川藤氏は「これでなんだかんだと文句言うやつがおったら、出てこい!ってなる」。6回のリーグ優勝、1度の日本一しかないことが紹介されると「だからタイガースファンが辛抱強いし、それをずっと永久に離れることができない。わしらは21年ぶりだったし、そのあと18年ぶり、2年置いてそこから18年ぶり。これだけの間があいたら、そりゃ騒ぎますわ」とコメントした。

関口氏から「地味なチームだったんですよね」と聞かれた川藤氏は「そう思われますけど、わしから見たら地味じゃない」と反論。「数字的なものが次から次と出てきている。でも一番大きなポイントは若さと年とってきた経験。この2つのバランスが、抜群にいい。戦前の予想ではタイガースは32歳なんですよ、最長齢が。この若さで1年間、大丈夫かいなと危惧していたが、よう考えたらそこに、監督、ヘッドコーチ、バッテリーコーチ、この3人が前回の首脳陣。それと今岡、ピッチングコーチの安藤、久保田。それが優勝経験者。そうすると選手の若さとベテラン経験者が、きちっとスクラム組んでいる。バランスが抜群にいい」と分析した。

阪神は、マジック1で迎えた14日に行われた巨人戦との大一番で11連勝を飾り、独走で18年ぶり6度目のリーグ優勝を決めた。05年以来2度目の優勝の岡田監督は、胴上げで6度、甲子園の夜空に舞った。