「ハムのミズタニ」を売り込む。現役ドラフトでソフトバンクから日本ハムに加入した水谷瞬外野手(22)が15日、エスコンフィールドで入団会見に臨んだ。卓球界のレジェンド水谷隼氏(34)とは名前が「ジュン」か「シュン」の違いで、間違えられることもあるという。まだ1軍未出場も、新天地でブレークし、「水谷瞬」の認知度を一気に引き上げる。

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身長193センチ、体重99キロの“新ロマン砲”水谷が、髪を編み上げたブレイズヘアーに黒縁メガネ、紺のスーツ、ネクタイというしゃれたいでたちで、新天地に登場した。大きな体に背番号53のユニホームを羽織り「自分と年代が近い選手が出ているっていうのは個人的にも見てました。ここに来させていただいたからには、僕もそこと競ってやっていこうかなと思っています」と意気込んだ。

今季25発の万波とは同学年で、同じ右のスラッガー候補だ。「マンチュウ(万波)は中学校から知ってましたし、今年もあの成績。高い存在というか、もうマンチュウなんて言えない。万波さんって言わせてもらいたい(笑い)」。自身はいまだ1軍出場ゼロ。謙虚な言葉も出たが、本心は「意識しているっていう言い方もおかしいんですけど、競いたいなとは思ってます」と気持ちを高ぶらせた。

北の大地で結果を出し、名前を覚えてもらう。21年東京五輪の卓球混合ダブルス金メダリストは「ミズタニジュン」。ほぼ同じで、間違われることもあると言う。「卓球界でとても素晴らしい成績を残している方なので、もちろんリスペクトはありますし、そこに並ぶ、追い越すっていうのはおこがましいことではあると思いますが、区別つけてもらえるぐらいには」。鋭いスイングで、打った“瞬”間ホームラン-。そんな打球を連発し「ミズタニシュン」の知名度を上げる。

目標は「6年目で1軍初出場はちょっと違うかなと。自分のやることを1年間やって、チームに少しでも貢献できたら」。先にブレークした万波に負けじと大暴れし、優勝への貴重なピースになる。【永野高輔】

◆水谷瞬(みずたに・しゅん)2001年(平13)3月9日生まれ、愛知県出身。石見智翠館では甲子園出場なし。18年ドラフト5位でソフトバンクに入団。1軍出場なし。今季は2軍で83試合出場で打率2割5分9厘、4本塁打、35打点。今季推定年俸540万円。193センチ、99キロ。右投げ右打ち。

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