西武渡辺久信GM(58)が22日、トレードでヤクルトから加入する元山飛優内野手(25)に期待を寄せた。

前日21日に宮川哲投手(28)とのトレードが両球団から発表された。この日、埼玉・所沢市の球団施設で取材に応じた同GMは「二塁も三塁もできるし、楽しみな選手。内野の層も上がって、またいい競争になるといいね」と望んだ。

元山は佐久長聖(長野)、東北福祉大をへて、20年ドラフト4位でヤクルトに入団。プロ1年目の21年は、遊撃で60試合に先発するなど97試合に出場。打率2割5分5厘、3本塁打、17打点を記録し、ルーキーイヤーからヤクルトの優勝に貢献した。

西武に侍ジャパンでWBC世界一に貢献し、6年連続でゴールデン・グラブ賞を受賞中のショート源田壮亮内野手(30)、ゴールデン・グラブ賞を2度受賞しているセカンド外崎修汰内野手(31)という球界屈指の二遊間を誇るが、今オフは内野手の退団が続いた。

今季、一塁手として80試合、三塁手として33試合に先発するなど、打率2割5分9厘、15本塁打を記録したデビッド・マキノン内野手(29)が移籍。呉念庭内野手(30)もチームを離れた。内野は補強ポイントの1つとされ、20日にはメジャー通算114本塁打を放っている右の大砲でベネズエラ出身のヘスス・アギラー内野手(33)の獲得を発表。さらに元山の入団によって、内野の競争力は高まりそうだ。