日本ハム松本剛外野手(30)が、沖縄・伊江島自主トレ組(石井、郡、野村、細川)の飛躍を期待する「松本賞」を今季も継続する。昨季は60試合出場のノルマを達成した細川だけがクリア。ご褒美に、松本剛からゴルフクラブ一式がプレゼントされた。今年は同自主トレ中の13日に“ノルマ設定会議”が行われた。

細川のノルマは「2桁盗塁or50安打」だ。どちらかを達成すればクリア。自ら設定したのが2桁盗塁で、会議で追加のノルマ設定を提案された細川は「目標はレギュラーを取ることなので『本当は100安打にしたいです』と言ったんですけど、去年の成績を加味して」50安打に決まった。

同賞のノルマ設定の“ルール”は「去年の成績を加味して、ここが一番いいあんばいというのが松本賞」(細川)。それを踏まえて、昨季は全試合出場のノルマを果たせなかった野村は「打率2割7分、20本塁打」に決定。両方クリアで達成だ。野村は「それくらい打てないと今年は出られなさそう」と、自らを奮い立たせた。

郡は「リベンジ30安打と“エスコンお立ち台”にしました」。昨年のノルマ30安打の継続と、本拠地でプロ初のヒーローインタビューを受けるという両方クリアを目指す。同自主トレ初参加の石井は「規定打席って目標で」と決まった。

最多安打のタイトルを目指す松本剛は「165安打打ったら、みんなが何か買ってくれるって」とノルマ設定。さらに、伊江島自主トレ組の打率が2割5分8厘をクリアすれば、練習をサポートしているトレーナーに、全員から感謝の“ご褒美”を贈るつもり。松本剛は「みんなモチベーションの1つとして、やってくれれば」と、躍進を期待した。【木下大輔】