ソフトバンク今宮健太内野手(32)が今季の目標に遊撃のレギュラー死守&打率3割超えを掲げた。16日、福岡・宮若市での自主トレを公開。「今年33歳なんで打率3割3分を目指したい」と意欲を見せた。内野の要としてチームをけん引してきただけに、まだまだ若手に定位置を譲るつもりはない。

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老け込むにはまだまだ早すぎる。今宮本人が一番、そう思っているはずだ。昨オフから後輩の26歳川瀬が堂々と遊撃レギュラー争いを公言し始めた。プロ15年目。ベテランと呼ばれる領域に入ったが、サバイバル戦は大歓迎だ。

「ここでもうひと花咲かせないといけない。1年でも長くレギュラーでやりたい。3月の開幕でフィールドに立てるように。そこだけしか考えていない。川瀬だけでなく若い選手に負けないようにやっていきたい」

リーグ屈指のショートストップとしてチームをけん引した。5年連続ゴールデングラブ賞を取った実績はダテではない。守備範囲に関しても「狭くなるかもしれないが、安定感は出ていると思うし、経験でカバーできる」と力を込めた。遊撃手としての出場数は1443試合。球団記録を持つ小池兼司氏(当時は南海)の1494試合まで51試合。「節目の試合数があれば目標にしてやりたい」と記録更新も視野に入れた。

守備力もさることながらレギュラー確定の大きな要素は打撃だ。自主トレでは打撃向上を最課題として練習に励んでいる。「目標は高く持つべき。打率3割が目標ですが、今年33歳になるので打率3割3分を目標にして頑張っていきたいなと思います」。2年前の打率2割9分6厘が自己最高だが、さらに目標値をグーンと引き上げ自らを鼓舞している。

全体練習前には早朝からジムに足を運んで筋トレに励んでいる。下半身の故障や体調不良などこの数年はシーズン中の離脱もあっただけに、コンディション維持の気持ちはさらに高まった。自主トレ期間中には実兄が住職を務める大分の寺で冷水を浴びる「寒行」を予定している。さらに身を引き締め、勝負のシーズンに挑むつもりだ。【佐竹英治】

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