楽天茂木栄五郎内野手(29)が4日、新境地で輝くことを誓った。沖縄・金武キャンプ第1クール最終日。今季から新たな定位置候補として二塁に挑戦し、活躍の幅を広げる。この日の練習では軽快にゴロをさばくなど無難にプレー。「不安の気持ちがすごく強いんですけど、アピールするには、いろいろなポジションを守れた方がいい。そういった意味でセカンドにチャレンジするかいはある」と力を込めた。

プロでは三塁や遊撃が主戦場だった。二塁は学生時代に1カ月ほどプレーしたが「本当に初めてと言っていいぐらい」。守備の動きはこれまでと逆になることが多いが、反復練習して自分のものにする。

昨季は自己ワースト8試合の出場で、打率8分3厘、1打点と低迷した。昨年は長打狙いでミスショットが目立っただけに「今年は確率よく打った中で、甘い球を長打にする打撃をしたい」。スイングはほとんど変えないが、目つけや打球方向への意識を変え、結果につなげる。

今江敏晃監督(40)も太鼓判を押す。第1クールの「MVP」を問われ「野手の方では茂木」と真っ先に名前を挙げた。「ここ数年、特に去年、悔しい思いをしている。それが初日から大いに出ている」と語り、打撃面でも「昔のいい時の感じと、進化したものが見える」と評価した。

指揮官の思いを伝え聞いた茂木は「素直にうれしい」とかみしめるように言った。「まずは143試合に出たい気持ちがすごく強い。143試合に出たら規定打席にも乗ると思うので、そこを目指したい」。新たな挑戦をきっかけに復活を期す。【山田愛斗】

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