前回大会準優勝の早大(東京6大学)が、6回コールド発進した。エース伊藤樹投手(4年=仙台育英)が初回にグラウンドに2度足を取られるアクシデントもあって先取点を与えるも、攻撃陣が奮起してすぐさま同点に追いついた。終わってみれば13安打12得点の猛攻を仕掛け、逆転勝利で初戦突破を決めた。
リーグ戦から好調を維持する主将が大きな1発を打ち上げた。小沢周平内野手(4年=健大高崎)は1点リードの4回2死二塁で変化球を捉え、右翼席中段まで運ぶ2ランを放った。リーグ戦から使う「魚雷バット」で伊藤樹を援護する追加点をもたらし「ライトフライだと思ったら、思ったより伸びましたね」と涼しげに笑った。
身長172センチ、体重74キロ。決して大柄ではないが、健大高崎(群馬)では通算52本塁打をマーク。高校時代と比べて長打よりも「つなぐ意識で」を心がけ、今季のリーグ戦では自己最高となる打率3割7分7厘と攻撃をけん引した。重圧のかかる全国舞台の初戦で、昔取ったきねづかが生きた。「飛ばす力は高校時代に身に付けたものなので、高校時代のものは生きています」と力を込めた。大勝発進に貢献した打線に、小宮山悟監督(59)も「今日は打線が機能したんでよかったです」とほめたたえた。



