西武ドラフト5位ルーキーの篠原響投手(18=福井工大福井)が、7日のロッテ戦(ベルーナドーム)で1軍デビューする。150キロ台中盤をたたき出す直球に加え、72人連続無四球という高卒新人とは思えない能力を備え、いよいよ1軍の舞台に登場する。

篠原より高いドラフト3位評価で入団した狩生聖真投手(18=佐伯鶴城)もすでに150キロを出し、さらにもう1人。育成ドラフト1位左腕の冨士大和投手(19=大宮東)が3日、イースタン・リーグのロッテ戦(カーミニークフィールド)で先発し、150キロをマーク。制球も安定し、5回67球無失点と好投した。

長い腕をしならせるように振り、球の出どころが見づらい変則フォーム。そこから140キロ台後半を連発。ある球団幹部は「直球はすでに1軍クラス」と太鼓判を押す。試合前には「145キロ、146キロを投げる日もある」と首脳陣の声もあったが、いきなりの150キロ。冨士自身もチームメートから突っ込まれ、目を丸くした。首位打者経験のあるロッテ角中を直球で2球連続で空振りさせた。

メカニクスにも踏み込んだ指導や、彼ら自身の高い練習意欲が次々と成果に結びついている。ドラフト前、NPB球団から篠原に届いた調査書は5球団、冨士は8球団。一般的に「指名確実」と言われる投手ではなかった。それが1年後には驚くべき成長を遂げている。「10・23」のドラフト会議が少しずつ迫り、他球団から“戦略が読めない”と警戒される西武スカウト陣は今、日本列島のどの街に-。水面下での動きが続く。【金子真仁】