阪神が新たな難敵を攻略できず、今季39試合目にして初の完封負けを喫した。阪神藤川球児監督(45)は思わず脱帽。「やっぱり、今の栗林投手が素晴らしいですね」。猛虎打線が封じ込められたのは、今季から先発に転向した広島栗林良吏投手(29)だ。

初回1死から森下が敵失で出塁し、4番大山が右前打を放ったが、Hランプはこれが最初で最後。2回から8回まで、7イニング連続で3者凡退。9回1死から高寺の四球と二盗で反撃の好機はつくったが、0を9個並べるしかなかった。

直球を主体に空振りを奪うフォークやカットボール。カウント球にもなるカーブ、スライダーとすべての球が一級品。打者はなかなか狙い球を絞りきれない。「そう見えましたね。カウント取るボールもいくつか持ってますし、勝負球もいくつか持っているというところでは、現状の数字通り素晴らしかったと思いますね」。指揮官も相手右腕をたたえるしかなかった。

栗林とは今季3度目の対戦だが、計24イニングで2得点のみ。近本の犠飛と佐藤の本塁打によるもので、適時打は出ていない。この日、ともに4打数無安打だった3番佐藤は「丁寧に投げていたと思います」と話し、2番森下も「よかったですね。いつも通りよかったです」と力量を認めた。

今回の広島3連戦は女性ファン向け人気イベント「TORACO DAY」として開催。見せ場なく「TORACO」たちを喜ばせることはできなかった。首位ヤクルトが勝利して2ゲーム差に拡大。きょうこそ「TORACO」に勝利を届けたい。【磯綾乃】

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