夏場所で左アキレス腱(けん)断裂の大けがを負い、名古屋場所の全休を経て復帰した西十両10枚目の安美錦(37=伊勢ケ浜)が星を五分に戻した。

 同5枚目の佐田の富士(31=境川)に立ち合いから当たって、いなしつつ右に回り、肩すかしで転がした。今場所初の連勝で3勝3敗とした。

 184センチ、145キロの安美錦に対し、佐田の富士は194センチ、195キロ。「相手の体が大きいとか意識しないで攻めていこうと思った。毎日、照ノ富士を見ているし、照ノ富士よりは小さいと思って、気持ちでのみ込まれないようにした。我慢して相撲が取れたんじゃないかな」。ケガの恐怖心とも闘いながら、白星につなげた。

 足に思うような力が入らない状況は変わりないが、気持ちは少しずつ変わってきた。「初日は、どうごまかそうかという気持ちが強かった。今は、当たって中に入って、しっかり相撲を取ることを考えている」。前日、ファンからテーピング3箱分の贈り物が届き、「そのテーピングを使って頑張るよ。ありがたいね」と感謝した。

 3勝3敗。「まだまだ先は長い。毎日ケアをして、毎日相撲を取ることだけを考えてる」。足の状態を思えば上出来だが、気の抜けない本場所は続く。