フロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートが1日、開園50周年を迎えました。
創設者のウォルト・ディズニーが抱いた夢と魔法の世界を創造・計画・開発するため費やされた長い年月の集大成として1971年10月1日に正式オープンした同リゾートは、今後18カ月間にわたって50周年を記念する祝賀イベント「世界で一番マジカルなセレブレーション」を行います。
それに先立ちこのほど世界各国から報道陣を集めて50周年記念イベントが行われました。新アトラクションやナイトショー、レストランなどのお披露目、50周年記念グッズやフードの発表会など2日間にわたって行われたイベントの様子を現地から2週にわたってレポートします。
ウォルトディズニー・ワールド・リゾートには現在、4つのディズニーパークがありますが、50年前にオープンしたのはシンデレラ城でおなじみの「マジック・キングダム」です。その後、1982年には「エプコット」、89年には「ディズニー・ハリウッド・スタジオ」がオープンし、98年には4番目のパークとして「ディズニー・アニマル・キングダム」が開園しました。
50周年期間中、マジック・キングダムのシンデレラ城は金色の旗布や装飾が施され、虹色に輝く彩りに変身。夜はシンデレラ城をバックに新たなナイトタイムスペクタキュラー「ディズニー・エンチャントメント」も行われます。さらに、各パークでも「世界で一番マジカルなセレブレーション」の一環としてそれぞれのパークを象徴する建物が魅力的な輝きを放ち、夜空を明るく照らす雄大な目印「ビーコン・オブ・マジック」に変貌し、パーク全体で50周年をお祝いします。
また、エプコットにはディズニー&ピクサー映画「レミーのおいしいレストラン」(2007年)をモチーフにした新たなアトラクションとレストランが1日にオープンしたほか、ディズニーパーク内最大規模となるナイトタイムのショー「ハーモニアス」もスタート。50周年にふさわしい豪華なセレブレーションとなっています。
セレブレーションのメインとなるのは、やはりエプコットの「ハーモニアス」とマジック・キングダムで新たに始まった「ディズニー・エンチャントメント」。今回の取材イベントでは、一足早く先月29日にエプコットのワールド・ショーケース・ラグーンで「ハーモニアス」を鑑賞しました。
「ハーモニアス」は、世界中の人々にインスピレーションを与え続け、国境を越えて世界を一つにすることができるディズニー音楽とストーリーに映像、花火、光などが融合した力強いショーで、「ライオン・キング」から「ムーラン」「ジャングル・ブック」「アラジン」そして「リメンバー・ミー」「モアナと伝統の海」などおなじみのディズニー音楽による感動的なメドレーと演出が特徴。240人ものアーティストが参加し、ディズニーのクラシックソングが多数の言語で再考されており、人種を越えて人々の心を一つにしてくれます。加えて夜空を照らす豪華な花火と光のショーも見応えたっぷりで、約20分間にわたって観る人たちを釘付けにします。
続いて50周年前夜となる同30日には閉園後のマジック・キングダムで招待された関係者やマスコミに「ディズニー・エンチャントメント」がお披露目され、約15分間の豪華なナイトショーも楽しむことができました。
「ディズニー・エンチャントメント」のオープンセレモニーには、ウォルト・ディズニー・カンパニーのCEOボブ・チャペック氏とボブ・アイガー前CEOも出席。グラミー賞を5度受賞し、「ムーラン」(98年)の主題歌「リフレクション」を担当しているクリスティーナ・アギレラがシンデレラ城をバックにしたステージに登場し、パフォーマンスを披露して祝賀に華を添えていました。その後、シンデレラ城に加えてメインストリートUSAにかけてもプロジェクトマッピングが投影され、壮大な音楽に美しい光と花火が融合した豪華ナイトタイムショーが初披露されました。
幻想的なこのショーで使われているサウンドは、グラミー賞を複数受賞しているソングライター、フィリップ・ローレンスが手掛けたオリジナル曲「ユー・アー・ザ・マジック」を基調としており、ゲストを冒険、奇跡、自信に満ちた旅へと誘います。
これら新しいナイトショーは今後18か月間にわたって楽しむことができます。
【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)