乃木坂46が31日、東京・神宮球場で、「真夏の全国ツアー」千秋楽公演を行った。西野七瀬(21)白石麻衣(23)がダブルセンターで、10月28日リリースの新曲「今、話したい誰かがいる」も初披露された。

 アンコールで、キャプテン桜井玲香(21)が、「本来であれば、あと1曲で終わりなのですが。最終日なので、みなさんにプレゼントがあります!」と話した。ステージ後方の巨大モニターで、新曲がアニメ映画「心が叫びたがってるんだ。」(9月19日公開)の主題歌になり、タイトルが「今、話したい誰かがいる」に決まったことが発表された。さらに、選抜メンバー16人が登場し、同曲のパフォーマンスを初披露した。

 歌唱後、西野は「ごめんなさい、サビのとこで、めっちゃ間違えちゃった」と謝罪。生駒里奈(19)は「これも初披露の醍醐味(だいごみ)ということで。レア。レアケース!」とフォローした。

 中盤、メンバーたちがそれぞれ、「乃木坂46らしさ」について語るトークがあった後、白いドレス姿の生田絵梨花(18)が登場。オーケストラ演奏をバックに、ピアノの弾き語りを披露し、「何度目の青空か?」「君の名は希望」を合唱した。その後、アンコール前ラストの曲「悲しみの忘れ方」を披露し終えると、メンバーたちは涙を流した。

 キャプテン桜井は「ずっと緊張と闘いながら、ピアノの演奏でメンバーを引っ張ってくれていたいくちゃん(生田)に拍手を!」と呼び掛けた。生田は涙を流しながら、あいさつした。

 「乃木坂46らしさみんなで表現したいっていう大事なコーナーで、それを任せてもらって、ちゃんとできるのか、やりきれるのかツアー始まる前からずっと心配でした。ステージの裏では、緊張して縮こまっていたんですけど、みなさんがあったかいパワーで包んでくれて、ああ1人じゃないんだって、思って」

 会場からは「俺がいるよ~!」「俺もいるよ~!」と声があがった。

 「私も1人じゃ何もできない。みんなでいるから、乃木坂46らしい空間ができるし、1人1人が助け合って、できることもあるんだなって。終わってほしくないなって思いました。ここにいるみなさんと、今こうやってライブができていること、本当に幸せだって思いました。みなさんにも、何か届いたでしょうか?」

 大歓声があがった。

 「みんなの思いの詰まったこの歌を聴いてくださって、本当にありがとうございました」

 この日は、約3時間にわたって、ダブルアンコールを含めて31曲を披露。ラストに「ロマンスのスタート」を披露すると、桜井は「絶対、みなさんを後悔させないようなグループになります! どこのグループにも負けないようなグループになります! だから、ずっとずっと、乃木坂のことを愛し続けてください!」と絶叫。3万2000人から大歓声を浴びた。

 ツアーは6カ所16公演、計15万人を動員した。