YouTubeで世界累計9000万回以上再生されたイタリアの3人組男性オペラユニット、イル・ヴォーロが27日、東京・イタリア大使館で来日会見を開いた。コンサート「Notte Magica~魅惑の夜~」を29日に東京・オーチャードホール、12月1日に川崎市スポーツ・文化総合センターで行う。

 09年、ジャンルカ・ジノーブレ(22)イニャツィオ・ボスケット(23)ピエロ・バローネ(24)で「3大テノールのようなユニット」を目指し結成。15年にサンレモ音楽祭優勝。アルバム「グランデ・アモーレ」、シングル「サンレモ・グランデ・アモーレ」は合計で100万枚を突破。昨年のワールドツアーでは54公演で20万人を動員している。

 ジノーブレは「イタリアは食べ物、車だけじゃなく、音楽でも愛されている。イタリアの音楽を日本で披露できることがうれしい。日本の女性は美しいだけじゃなく、エレガントだ」。バローネは「私たちは3大テノールから大きな影響を受けているけど、ポップスからロックまで幅広い音楽が好きです。そういうものを取り入れた音楽をお見せしたい」。ボスケットは「日本に来たからには毎日、すしを食べたい。アメリカを通じてすしを知ったけど、日本に来て自然なおすしを食べておいしいのを知りました」と笑顔を見せた。

 3人が歌う「ノッテ・ステラータ 星降る夜」は、フィギュアスケート羽生結弦選手がエキシビション曲に使用している。バローネは「非常に名誉に感じている。早くケガから回復して、私たちの音楽と(羽生選手の)ダンスが一緒になれば、素晴らしいものが生まれる」と話した。