泉谷しげる(71)が発起人、フェスティバルオーガナイザーを務め、5月30、31日に熊本県野外劇場アスペクタで開催予定だった音楽イベント「阿蘇ロックフェスティバル2020」が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止されることが決まった。9日、主催者が発表した。

泉谷は「現時点で、新型コロナウイルスの感染が止らないので、今年は中止にしなきゃならんのは本当に残念である」と中止を宣言。その上で「個人的なことだが泉谷しげるは、実は今年で、阿蘇ロックフェスティバル「最後の出演」にするつもり~と、もくろんでただけに、それが出来ないとは~ほんとコロナのバカヤローだ!」と、出演は今回を最後にするつもりだったと明かした。そして「こうなっては自身の『幕ひき』を、他の都合でさせられてたまるか! オイラは引退を一時撤回しますぜ」と、同フェスからの“引退”を撤回すると訴えた。

今年は、阿蘇ロックフェスティバルとして初の2日間開催が予定されており、初日の5月30日には奥田民生、加山雄三、2日目の同31日にはOKAMOTO'S、GLIM SPANKY、Suchmos、スチャダラパーらの出演が予定されていた。泉谷は「何が残念かと言うと、阿蘇ロックフェス初の2日間開催を目指したし、何よりぜいたくなアーティストたちを集めてたからね~こんなメンバー二度と集められるか! だよ」と失望をあらわにした。

阿蘇ロックフェスティバルは、熊本県天草市を舞台に描いた、大竹しのぶ主演の13年の映画「女たちの都~ワッゲンオッゲン~」を見て共感した泉谷が、映画を製作した小泉朋プロデューサーと意気投合。阿蘇山の中岳の噴火で風評被害を受けた阿蘇を応援しようと、地元の観光関係者を中心とした実行委員会を立ち上げ、2015年にスタートした。

2016年4月に発生した熊本地震で、熊本県内が甚大な被害を受けたため同年の開催が見送られ、翌17年に延期開催されたことはあるが、19年まで4回、開催し、今回が5回目だった。18年にはダウンタウン松本人志(56)がコメンテーターを務める「ワイドナショー」(日曜午前10時)とのコラボステージを行い、松本と東野幸治、前園真聖が地元の有志と乳首相撲を行った。ステージは同年6月3日に放送された同番組でも紹介され、話題となった。

泉谷は「コロナと戦い、来年度、必ずや『阿蘇ロックフェスティバル』を開催したる! に燃えてるのだ。みなさん! コロナと戦い、来年、元気に会いましょう!」と、21年の開催を固く誓った。