ヘンリー王子とメーガン妃、大統領選の投票呼び掛け

今年3月に英王室を引退したヘンリー王子(36)とメーガン妃(39)が22日、米タイム誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」を発表する番組にオンライン出演し、11月の米大統領選で投票するよう呼びかけた。

ロサンゼルス郊外サンタバーバラの新居の庭と思われる場所でベンチに座ったヘンリー王子は冒頭に「今年(影響力のある100人に)選ばれた人たちにおめでとう」と祝福の言葉を述べたものの、その後に続いたメーガン妃は「今年の選挙こそ人生で最も大切な選挙になる」と切り出した。誰に投票するかは明言を避けたが、投票することによって私たちの声が届くと投票の重要性を強調した。英王室のメンバーは政治と距離を置く慣例があるため「これまで選挙で投票したことはない」と語ったヘンリー王子は、自身に米大統領選の選挙権がないと前置きした上で「11月の選挙ではへイトスピーチや誤報、ネットでのネガティブな書き込みを拒絶することが重要です」と訴えた。

英王室のメンバーは従来は政治的な発言をしないという暗黙のルールがあり、王室を引退したとはいえサセックス公爵の称号を持つ2人が公の場で堂々と大統領選に触れたことにさっそく批判の声が上がっている。メーガン妃は今年8月にもファッション誌マリクレールの電子版で投票すると宣言して批判を浴びたばかりで、英メディアからも厳しい声が上がっている。今回、ヘンリー王子自身は直接的に投票を呼び掛けているわけではないが、タイム誌の影響力のある100人の発表という場でスピーチの大半を投票の話題に費やしたことに違和感を覚えた人も多かったようだ。

反トランプ派として知られるメーガン妃は、民主党のバイデン候補に投票するものと見られており、記者会見で夫妻の投票を呼びかける発言について問われたトランプ大統領は、「私は彼女のファンではない。彼女もたぶんそう聞いたことがあると思うけど。でも、ヘンリー王子の幸運は祈っているよ。彼はそれを必要としているから」とコメント。過去に「女性蔑視的」などと自身を批判したことがあるメーガン妃に敵意をあらわにしていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)