俳優山田裕貴(33)らが所属するワタナベエンターテインメントが開催した「ワタナベ次世代オーディション2023」の受賞者が4日までに決定し、応募総数約1万3000人の中から、14歳の下川愛陽(しもかわ・あいな)がグランプリに輝いた。特典として賞金100万円を獲得、同事務所への所属も決定した。

黒髪ショートカットに大きな瞳が印象的な14歳が、激しい競争を勝ち抜いた。予選では、山田や瀬戸康史(35)らを手がけたマネジャー陣との面談を経て、本選に進出。最終審査では自己PRと演技審査が行われ、演技審査では若手俳優中山翔貴(24)を相手に堂々の演技を披露した。

ニューヒロインは先輩の山田から直接祝福を受けた。心境を問われ「本当にうれしいですが、まだ実感がわいていないです。小さい頃からこの業界に入ってみたいと思っていました」と初々しい感想を口にした。今後、デビューにむけて本格的なレッスンを重ねていく。

アドバイスをリクエストすると山田から「心を使うことになり、普段とは違った疲れ方をするのが大変なので、心を大切にしてください」と助言された。「今、スタートラインに立ったという感覚だと思いますが、14歳という年齢に関係なく”表現者”の仲間入りをするということで、自分の考えをきちんと伝えることが大事だと思います」とエールを送られた。

また、山田自身もオーディションの経験を振り返り「20歳の誕生日の次の日にオーディションがあって、誕生日当日はオーディションに向けての練習をして、人生初のお酒を飲んで次の日に備えた思い出があります」と当時を懐かしんだ。

同オーディションでは、審査員特別賞に井上陽向大(19)と岩瀬樹音(19)が選ばれた。フォトジェニック賞には佐藤和奏(17)が選出。ファイナリスト唯一の芸人志望である小澤創介(19)と柴崎聡吾(19)がコンビを組む「トドロキ」が吉田正樹賞を獲得した。

◆下川愛陽(しもかわ・あいな)2009年(平21)2月13日生まれ。鹿児島県出身。特技はバレーボールと水泳。アピールポイントは根性とポジティブシンキング。目標は見ている人に感動と愛を与えられる女優になること。

◆井上陽向大(いのうえ・ひなた)2003年(平15)12月10日生まれ。福岡県出身。特技はサッカーと絵を描くこと。アピールポイントはチャレンジ精神。目標はみんなから憧れられる俳優になること。

◆岩瀬樹音(いわせ・じゅおん)2004年(平16)9月24日生まれ。東京都出身。特技はバスケットボールと水泳。アピールポイントは運動神経。目標は鑑賞のきっかけになるような俳優になること。

◆佐藤和奏(さとう・わかな)2006年(平18)1月25日生まれ。大阪府出身。特技はダンスとヘアアレンジ。アピールポイントは絶対音感と人を引っ張る力。目標は笑顔と元気を届け、誰かの目標となるマルチなタレントになること。

◆トドロキ 小澤創介(おざわ・そうすけ)2004年(平16)8月2日生まれ。東京都出身。特技はギター。柴崎聡吾(しばさき・そうご)2004年(平16)6月7日生まれ。神奈川県出身。アピールポイントは堂々と人前に立てること。