前日の東京大賞典の興奮が冷めやらぬ昨年12月30日の大井競馬場。取材で後検量室前を通りかかると何やら人だかりが。すると笹川騎手から写真撮影を頼まれた。「荒山先生が新記録なので」。東京大賞典が昨年の大井での75勝目だった荒山勝徳調教師(57)。それが大井での年間勝利数の最多タイだったという。30日の7Rで76勝目を挙げ、厩舎ゆかりの騎手や調教師が記念の1枚に納まった。
翌日に1勝を加えた荒山師は最終的に大井での年間勝利数を77勝に伸ばした。昨年は大井所属調教師では初の地方通算1000勝も達成。記録ずくめの1年となった。「去年が大井競馬は75周年でしたけど、そのなかで一番勝てたというのは光栄なことです」と師。その昨年は活躍が大井だけにとどまらず、南関東4場すべてで重賞を勝利。韓国でコリアCを制して海外初勝利も挙げた。東京大賞典だけでなくJBCスプリントも勝ち、G1、Jpn1を2勝。昨年の地方競馬での収得賞金は7億8127万円で、全国1位となった。
「出来過ぎだった」という昨年をへて「今年は初めてのことをいろいろと」と意気込む。ディクテオン、ファーンヒルの2頭で臨むドバイ遠征もだが「その前に根岸Sもあるから」。悲願の中央初勝利に向けても力を込める。【牛山基康】



