東京五輪世代のU-24(24歳以下)日本代表のサンフレッチェ広島GK大迫敬介(21)が、J1通算50試合出場にあと1試合と迫っている。21歳以下で到達となればGKでは史上7人目。節目と言っていいのか分からない「50」という区切りとはいえ、過去6人の達成者のうち4人が年齢制限のある五輪代表の守護神を務めているだけに、大迫への期待も高まることになる。


◆21歳以下でJ1通算50試合に到達したGK(所属は当時)☆は五輪出場

94年森 敦彦(21=横浜F)

☆96年川口能活(20=横浜M)

☆97年楢崎正剛(21=横浜F)

00年南 雄太(20=柏)

☆06年西川周作(20=大分)

☆10年権田修一(21=東京)


国際AマッチでGK歴代最多116試合出場の川口は96年アトランタ五輪、J1で同最多631試合出場を誇る楢崎は00年シドニー五輪(24歳オーバーエージ枠)で活躍。現役日本代表の西川と権田はそれぞれ08年北京五輪、12年ロンドン五輪に出場している。

ちなみに残る2人は個性派か。独特のヘアスタイルがトレードマークだった横浜F(横浜フリューゲルス)の森はJリーグ草創期にアグレッシブなプレーでサポーターを盛り上げた。五輪出場はないものの、A代表の招集歴がある南は41歳の今季も横浜FCでプレーを続け、J1の最年長出場GKとなっている。

比較的選手寿命が長く、より経験が求められるGKというポジションにおいて、若い年代からJ1のレギュラーを務めた選手はその後も活躍し続けるケースが多いといえる。

しかも、ここまでの大迫は単に試合に出続けているだけでなく、目に見える結果も残し、1試合90分あたりの失点数である「GK防御率」は、通算2700分以上出場したGKでは歴代3位の0・98点。00~03年に磐田の黄金期を支えたヴァン・ズワムの0・89点、昨季のJ1王者川崎Fの守護神チョン・ソンリョンの0・93点に次ぎ、日本選手では歴代トップ。その安定感は際立っている。【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)