セレッソ大阪のFWレオ・セアラ(28)が、チームのクロス攻撃の質を格段に高めている。16日の浦和戦で前半8分にFW加藤の左からクロスを右足で合わせて先制した。「いいボールを冷静に流し込むことができた」。得点ランキング5位タイの9点目。横浜時代の21年に10点、22年に11点をマークしており、3年連続2桁得点に王手をかけた。2連敗中だったチームは4位浦和を2-0で下し、上位争いに踏みとどまった。

今季のレオ・セアラの9得点はPKの1点を除くと、8点全てクロスをダイレクトで合わせたもの(CKから含む)。その得点部位を見ると、利き足の右足が3点で、頭でのゴールが6点を占める。ヘディングでの得点数に限れば、横浜FWアンデルソン・ロペスに1点差のリーグ単独2位に浮上する。

5月20日の湘南戦ではDF山中の左からのクロスに飛び込み、7月8日の鳥栖戦ではMFクルークスの右からのクロスを最高到達点で合わせた。身長は178センチだが、ゴール前で一瞬にして相手のマークを外し、クロスボールの軌道を問わず、難しい体勢でもピンポイントで仕留める。

Jリーグ公認データ「J STATS」の統計によると、C大阪のクロス数はリーグ7位の284本だが、成功率は1位の28・2%に達する。チームは高精度の鋭いクロスを武器とする選手が多い上、ゴール前で巧みに合わせるレオ・セアラの存在がその実効性をさらに高めている。

近年のチームは得点力不足に苦しみ、年間10ゴール到達者は17年のFW杉本健勇が最後。J1は第21節を終えて約2週間の中断期間に入るが、今季加入の優良ブラジル人FWは次節8月6日の東京戦が累積警告で出場停止。それでも8月中にはチーム6年ぶりの記録を達成しそうな勢い。それもC大阪の新エースFWにとっては「通過点」か。

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)

<C大阪の年度別J1最多得点選手>☆=10得点以上

95年☆バルデス   19点

96年 森島 寛晃  9点

97年☆横山 貴之  11点

98年☆森島 寛晃  18点

99年☆黄  善洪  18点

00年☆西沢 明訓  15点

〃 ☆森島 寛晃  15点

01年 大柴 健二  9点

03年☆大久保嘉人  16点

04年☆大久保嘉人  15点

05年☆西沢 明訓  10点

06年 西沢 明訓  8点

10年☆アドリアーノ 14点

11年☆播戸 竜二  10点

〃 ☆倉田  秋  10点

12年☆柿谷曜一朗  11点

13年☆柿谷曜一朗  21点

14年 フォルラン  7点

17年☆杉本 健勇  22点

18年 高木 俊幸  6点

〃  丸橋 祐介  6点

19年 水沼 宏太  7点

〃  奥埜 博亮  7点

20年 Bメンデス  9点

21年 加藤陸次樹  7点

22年 加藤陸次樹  6点

23年 レオ・セアラ 9点

C大阪対浦和 前半、C大阪レオ・セアラ(左から2人目)が先制ゴールを決め、喜ぶ香川(同3人目)とアシストした加藤(右端)(撮影・前田充)
C大阪対浦和 前半、C大阪レオ・セアラ(左から2人目)が先制ゴールを決め、喜ぶ香川(同3人目)とアシストした加藤(右端)(撮影・前田充)