U-21日本代表候補に初めて選ばれたFW中島大嘉(19=札幌)が10日、プレーで世間を「ざわつかせたい」とユーモアたっぷりに意気込んだ。

24年パリ五輪を目指す同世代は、9日から千葉県内で合宿を行っており、この日は2日目。練習後にオンライン取材に応じた中島は「『あいつ、やるやん』って思われるプレーをしないといけない。自分の課題、逆にできることを2日間で再確認しています」と振り返った。

Jリーグで存在感を増している高卒2年目の注目株。今季公式戦ではここまで6ゴールと、得点力の高さを見せている。「自分のストロングは、あまり持ってる人が少ないところだと思う。自分のこれからに期待している部分もあって、評価してもらえたのはうれしい」。逸材の多い世代での初選出に笑顔を見せた。

合宿最終日の11日には、大学選抜との練習試合が行われる。U-23アジア・カップ(6月1~19日、ウズベキスタン)メンバー入りへ、アピールの場だ。

「(相手は)すごく強いと思いますが、日頃からやっていることをやれば、世間の人たちに注目されるような結果は提供できるかなと思う。ちょっと、ざわつかせたいなと思います」とにやり。強気に宣言した。

活躍したい理由は、実はもう一つ。今回の合宿で初めて会う選手も多く、距離をもっと縮めたい。「明日の試合でもっと仲良くなれたら。点決めたりしたら、ワーってなると思うんで、それ狙いで頑張ります」。自らの得点で仲間の祝福を受け、そして世間に存在をアピールする。【磯綾乃】

◆中島大嘉(なかしま・たいか)2002年(平14)6月8日、ワールドカップ(W杯)日韓大会の1次リーグの期間中に大阪府で生まれた。小学時代はアイリスFC住吉、中学はリップエースなどでプレーし、長崎・国見高へ。昨季はJ1リーグ3試合0得点。今季はここまでルヴァン杯5試合4得点、J1で8試合2得点。50メートル走は6秒0。188センチ、77キロ。利き足は「頭」。

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