パリ五輪を目指すU-22(22歳以下)日本代表MF藤田譲瑠チマ(21=シントトロイデン)が20日、来年4月のパリ五輪アジア最終予選を兼ねて行われるU-23アジア杯カタール大会の出場を明言した。

五輪本番を含めた選手派遣条項がクラブとの契約に含まれており、出場に支障はない。選手派遣義務のない国際Aマッチデー期間外の開催で、過去最多が見込まれる海外組の招集状況が不透明な中、攻守の要がチームを五輪出場に導く。

最強チームのピースになる。MF藤田譲が来春のU-23アジア杯(五輪最終予選)に出場する意向を示した。18日に快勝したU-22アルゼンチン代表戦でキャプテンマークを巻き、攻守で輝きを放った男は「移籍する前からシント(トロイデン)側とも話していて、そういった時(最終予選)には、送り出すと、言ってくれてるので心配はない」と言い切った。

海外組の招集可否がパリ切符獲得を左右する。今回は7人が招集された。18日のアルゼンチン戦は5得点中4点が海外組だったように、彼らの存在はチームに欠かせない。日本サッカーの成長とともに、前回予選を戦ったリオデジャネイロ大会(予選は2人)から代表メンバーの構成が大きく変化。選手派遣義務がない国際Aマッチデー期間外に開催される最終予選に、どれだけクラブが協力してくれるかが、五輪出場へのカギとなる。

藤田譲は今夏ベルギー1部シントトロイデンに移籍したばかり。日本人オーナーで選手派遣には協力的なため「シントで試合に出ることが自分としては優先度が高い」とクラブでの序列を上げることに注力できている。それ以外のクラブからも選手選出を可能にするため、山本昌邦ナショナルチームダイレクターや大岩監督が各国歴訪を計画している。

大岩監督は最終予選を見据え、アルゼンチン戦でも海外組のバランスを考えて起用した。「我々としてはいろんなことを想定しなきゃいけない」。残り5カ月で、どんな状況にも動じないチームを作りあげる。【佐藤成】