広島から期限付き移籍した新潟MF野津田岳人(21)が3月31日、聖籠町のグラウンドで行われた非公開練習に初合流した。期間は17年1月31日まで。今季の広島戦には出場できない。各年代の日本代表に選出されている攻撃的MFは「新潟の一員として、新潟のために頑張りたい」と話した。

 「自分から決意して決めた」。野津田は新潟への移籍を、そう話した。今季はACLに3試合出場(先発2試合)したが、リーグ戦とナビスコ杯は不出場。試合出場の機会を求めて生涯初めて広島を飛び出した。「新潟のサッカーは楽しいサッカー。流動性があってチームとしてのオーガナイズもされている」。各年代の代表を務めた攻撃的MFは、昨年12月に右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷(全治8週間)の大けがを負った。U-23日本代表からは外れているが、リオ五輪はあきらめていない。

 新潟には同年代の知り合いが多い。期限付き移籍が決まるとFW鈴木武蔵(22)、DF松原健(23)に電話連絡。「ウソでしょ」と驚かれたという。オレンジ色の新潟ユニホームもすでに私的に“着用”。昨年の公式戦でDF川口尚紀(21=現清水)とユニホーム交換したものだ。「今まで紫(のユニホーム)だったので…」と、まだ違和感はあるものの、早くオレンジに染まれば、それだけチームには戦力の底上げとなる。

 合流初日、チームは非公開練習で紅白戦とセットプレーを入念に行ったもよう。2日のアウェー福岡戦のための練習に野津田はフル参加しなかったが、その新加入はチームの起爆剤。吉田達磨監督(41)は「若いけれど、経験があるから心配ない」と、チームにフィットするのは早いと見ていた。「チームの形に合わせることを意識して、自分の良さを新潟の新たな武器にできれはいいと思う」。そう話した野津田は「シュートを狙っていくところと、崩しの部分でゲームに関わっていきたい」と、新天地に意気込んだ。【涌井幹雄】

 ◆野津田岳人(のつだ・がくと)1994年(平6)6月6日、広島県生まれ。吉田高では広島ユースに所属。卒業後、広島入り。各年代の日本代表に選出される。昨季はリーグ戦19試合出場4得点。4月1日付で新潟に期限付き移籍。176センチ、70キロ。