鹿島学園(茨城)がエースFW上田綺世(あやせ、3年)の2得点で高川学園(山口)に逆転勝ちした。0-1の後半30分、ペナルティーエリアでパスを受けると上体のフェイントでDFをかわし、左足で同点弾。同37分には、右クロスに対してDFと競りながら右足ダイレクトボレーを決めた。試合をひっくり返し「逆転までできるとは」と自分でも驚いた。

 クラブW杯で準優勝した鹿島のノルテジュニアユース出身。ユースには昇格できなかったが「鹿島学園が(08年度の選手権で)4強に入った姿を見て」同じ鹿嶋市内の学校を選んだ。校舎とカシマスタジアムの距離は約3・7キロと近く、自転車で通っては「いつかプロに」と参考にする。勝負強いDNAが宿ったかのような、残り10分の2発。鈴木監督が「選手は、アントラーズの勝ち方を間近で見ている」と言えば、上田も「イメージ通り」と納得した。

 鹿島のクラブW杯決勝Rマドリード戦はテレビ観戦した。「レアルが勝つと誰もが思う中、一時は勝ち越して勇気をもらった。僕らも下馬評を覆して、全国の優勝候補と呼ばれる学校に勝ちたい」。2日の東海大仰星(大阪)戦から快進撃の再現を狙う。【木下淳】

 ◆上田綺世(うえだ・あやせ)1998年(平10)8月28日、茨城県水戸市生まれ。吉田小1年の時に吉田が丘SSSでサッカーを始め、同5年からmalva水戸。選手権の茨城大会では4試合7得点。卒業後は法大に進学予定。家族は両親と姉。180センチ、72キロ。