北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロビッチ監督(60)が1月31日、開幕に向けたメンバー構想をJ3ギラヴァンツ北九州とのプレシーズンマッチ(17日、ミクニワールドスタジアム北九州)までに固める考えを明かした。チームはこの日、沖縄キャンプを打ち上げて帰道。3日に出発する2次キャンプ・米ハワイではサバイバルがスタートする。

 16日間の沖縄キャンプでは5チームと対外試合を行い、28人がピッチに立った。一部のベテラン勢以外は、実績に関係なく、ほぼ平等にプレー機会を与えた。「良い判断材料にもなった」と言う一方で「散歩してるかのように見えた」と、一部の試合では辛口評価もあった。走るサッカーを掲げるだけに、6年ぶりの海外キャンプとなる2次キャンプは、よりハードな内容と予想される。

 ハワイキャンプ期間中にパシフィックリム杯に出場するが、会場のピッチが人工芝のため「プレーをさせられない選手もいる」という。それだけに、日々の練習で選手がどれだけのパフォーマンスをみせてくれるかが、絞り込む上で重要になる。「模索して北九州戦までには、どのメンバーで戦うか決めていかないといけない」。選手にとってはハワイの約10日間で、どれだけアピールできるかが重要になる。「負荷を低く設定すればレベルアップはない。求めるものは高い。どれだけの選手がついてこれるか」。鋭い視線で見極めていく。【西塚祐司】