北海道コンサドーレ札幌は17日、J3ギラヴァンツ北九州とのプレシーズンマッチ(ミクニワールドスタジアム北九州)を0-0で引き分けた。シュートは相手10本に対して札幌は3本だった。後手に回った苦しい展開にミハイロ・ペトロビッチ監督(60)は「唯一、ポジティブなことは負けなかったこと。自分たちが求めるものを出せない展開が続いた」と淡々と振り返った。

 開始直後にシュートを打たれ、相手がリズムに乗ってしまった。防戦が続き、敵陣でプレーができずに前半はシュート0本。後半は3本放ったがネットを揺らすことはできなかった。90分フル出場したMF小野伸二(38)は「今日に限って無駄なミスが多かった。カテゴリーが2つ下の相手に勝てないのは責任がある」と話した。

 1月15日から始まり3次にわたる合宿の疲れはピークに達している。FW都倉賢(31)が「今日は一番コンディションが悪い」と言うように、全体が動きに精細を欠きプレーの質が落ちた。ただ、ハードな午前と午後の2部練習をこなす中で指揮官が求める攻撃的サッカーは形になりつつある。「選手たちはもっと良いプレーができることを知っている」とペトロビッチ監督。開幕戦の24日、アウェー広島戦まであと1週間を切ったが、焦らずに見据えている。【西塚祐司】