J3アスルクラロ沼津は、手堅く勝ち点1を手にした。鹿児島ユナイテッドFCに0-0。今季リーグ最多22得点の相手に対し、同最少6失点の守備が機能した。中盤での素早い攻守の切り替えと、前線の選手の献身的なプレスバックで、相手に効果的な攻撃を許さなかった。吉田謙監督(48)も、内容の良さを強調した。「選手たちはよく走りました。チャンスの回数も我々の方が多かったです」。

 5月3日の藤枝戦で右肘関節脱臼を負ったFW青木翔大(27)は、後半18分からピッチに入り、3試合ぶりに出場。終了間際に左足で、ゴールのわずか左に外れるシュートを放つなど復活を印象付けた。「接触プレーも問題ありません。今後は最後の精度を意識して高めていきたいです」。指揮官も、チームトップタイ4得点のストライカーが戻ってきたことを喜んだ。「攻撃の起点になってくれました。徐々にコンディションを上げてほしいです」。

 チームとしては3戦連続無得点で勝ちなし(2分け1敗)だが、3位(1試合未消化)で首位鹿児島とは勝ち点3差。青木は「チャンスも作れているし、悪い感じはありません。得点は時間の問題だと思います」と言った。次節は17日、ホームで群馬と対する。【古地真隆】