鹿島アントラーズの助っ人外国人が、乗ってきた。1点を追い上げられた後半27分、FWセルジーニョはMF安部裕葵のパスを受けると、得意の左足で貴重な3点目を奪った。

「別に自分というより、チームとして3点目を取れれば楽になるので、それを考えてプレーしていた。たまたま自分のところにボールがこぼれてきて、しっかり決めることができた。プラスの結果を全員で求めていたので、それができて良かった」と喜んだ。

途中出場だった川崎Fとの第1戦を除いて、来日後初ゴールを挙げた天津権健(中国)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第1戦から、先発出場した3試合で連続3得点。先発すればゴールが生まれる。「自信は深まります。でも、僕だけが自信を深めても意味がない。勝つことによってチームも自信を深めてできるようになっていく。次のラウンドに行くという目標を達成できて、得点で貢献できて非常にうれしい」。

感謝と謙虚さを忘れない、ジーコ・テクニカルディレクターが連れてきた新外国人選手。得点後と試合後には、鳴りやまないサポーターからのコールに、何度も深々と頭を下げていた。