19日にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフ対ニューカッスル・ジェッツ戦(カシマ)を控える鹿島アントラーズが17日、紅白戦を行った。今季横浜F・マリノスから移籍加入したFW伊藤翔(30)は、さっそく先発出場することが濃厚となった。

15分×2本の紅白戦で、MFセルジーニョ(23)と2トップを組んでプレー。「キャンプの疲労も抜けて、だんだんいい感じになってきている」と話すとおり、キレのある動きで味方のパスを引き出し、前線に勢いを与えた。

横浜時代の14年にACL出場経験があり、オーストラリアのチーム相手に得点も記録している。オーストラリアに苦手意識はないといい、「日本人のほうが小回りは利くと思うので、アジリティーの部分で違いを出せれば、チャンスは増えるんじゃないか」と展望を語った。

昨季アジア王者の鹿島といえど、プレーオフからの参戦となる。「負けるようなことがあれば、そんな恥ずかしいことはないと思う。向こうは試合をやっていてアドバンテージはちょっとあるのかもしれないけど、僕らもしっかり準備をしてその日を迎えるだけ」と、いきなり迎える大一番に向けて力を込めた。