J2アルビレックス新潟は20日、聖籠町のクラブハウス練習場で開幕戦のアウェー京都サンガF.C.戦に向けてトレーニングした。ゴールを4カ所に設置した12対12の変則ゲームなど、戦術より運動量を重視して積んだ。左サイドバックのDF渡辺泰基(19)は、2年目のシーズンへ、気持ちが入っていた。

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DF渡辺泰の今季にかける思いは、クロスを放ち続けた居残り練習が物語っていた。「今季の数字的な目標を、最初は2桁アシストにしていたけれど、現実的に見直して、最低5アシスト。(プロ)初ゴールは狙いたい」。開幕へ、準備は着々。昨季は高卒ルーキーの年少メンバーだったが、2年目の今季は甘さも消えた。「冷静にプレーできる」と試合のプレーに落ち着きが出てきた。

今季から背番号15を背負う。昨季は“空席”だった番号で、17年に現役引退したミスター・アルビレックスの本間勲氏(37)がつけていた。「重いと思うが、2年目の自分にとって、いいプレッシャーになる」。今季から、2代目ミスターに向かって左サイドを駆け上がる。その本間氏も、BSNラジオの17日の公開生放送で「チームの中で1番、日本代表に近い選手は?」という問いに「渡辺泰」と応えて、期待を寄せていた。【涌井幹雄】