サンフレッチェ広島が2連勝で5年ぶりの1次リーグ突破へ前進した。ホーム大邱(韓国)戦は2-0で完勝。

下部組織出身のU-20日本代表GK大迫敬介(19)を中心としたJ1で5試合連続無失点中の鉄壁守備も光った。新守護神候補の“半端ない”活躍もあり公式戦6連勝。J1首位の意地を見せた。

序盤から強さを発揮。前半10分に今季東京Vから加入したFWドウグラスがPKを決めて先制し、同26分にはFW渡が左サイドのドリブル突破からファーサイドへ弧を描く鮮やかな追加点を挙げた。渡はACL2試合連続ゴール。有利な展開に持ち込んだ。

今の広島は2点リードもあれば十分。日に日に存在感が増している19歳の大迫は、今季公式戦8試合に出場してわずか1失点だ。「目の前の1試合ずつしっかりやりたい」とガムシャラにゴールマウスを守ってきた。ACLはプロデビュー戦だった2月19日プレーオフ・チェンマイ戦で無失点に抑え、本戦初出場。3バックを形成する日本代表DF佐々木らと好連係を築き上げ、大邱の強力ブラジル人FWを抑えた。

先制点を挙げたドウグラスは「強いチームは好守ですばらしい。我々はすばらしいことができている」。次戦はアウェー大邱戦(23日)。その前にJ1で6試合連続無失点記録が懸かる。14日神戸戦(ノエスタ)も失点ゼロに抑えれば、清水(93年)と横浜F(95年)の6試合連続記録(J1で2位)に24年ぶりに並ぶ。好守に自信を持つ広島。Jの舞台でも、アジアの舞台でも勢いは止まらない。