ベガルタ仙台がカップ戦で今季初黒星を喫した。グループステージ(GS)は3勝3分けで首位突破。好調ムードで臨んだが、敵地で名古屋に0-2の敗戦。先勝とはならなかった。

仙台は15日のリーグ松本戦からスタメン7人を入れ替え、同杯では今季初めて日本代表GKシュミット、FWハモン・ロペスを起用。だがリーグ戦3位の23得点を誇る相手の波状攻撃に前半17分、MF前田のパスから裏に抜け出したFW赤崎に押し込まれた。後半27分にもMFマテウスにダメ押し弾を決められた。

先制点を奪われるまでは仙台ペース。サイドから推進力ある動きを見せたMF道渕は「1失点目は自分の責任。チームとしても空回りして、練習でやったことを出せなかった」と悔やんだ。相手を上回るシュート10本を放つも1点が遠く、渡辺監督は「0-2で終わるゲームではなかった。リーグ戦でたたいたときのエネルギーを取り戻さないといけない」と話した。

同杯では17年から3年連続でGSを首位通過。17年は前身のナビスコ杯時代も含め過去最高の4強入りも、昨年はプレーオフステージ第1戦で0-3と完敗。第2戦はホームで3-1と挽回したが、2戦合計3-4で8強入りを逃した。26日はホームで名古屋と第2戦。3点差以上での勝利が逆転突破への条件だ。サポーターの力を借りて逆境をはね返す。【山田愛斗】