浦和レッズの2020シーズン新強化体制発表会見が12日、さいたま市内のホテルで行われた。

いずれも新設の、フットボール本部の戸苅淳本部長(51)土田尚史スポーツダイレクター(SD=52)西野努テクニカルダイレクター(TD=48)が出席。

冒頭で立花洋一社長(60)が「最大の目標であるクラブW杯優勝に向けて、今までにない新しい発想で新しいことをやっていく体制を整えた」とあいさつした。

続いて新任の3人について「戸苅はレッズ創設時からのメンバー。強化とはどうあるべきか考えてきた。土田は選手、コーチとして浦和愛が強く、浦和のことを本当によく知っているため、強化の中心であるスポーツダイレクターに起用した。西野も選手出身で、現在は(産能)大学の教授。スポーツマネジメントを深く知り、世界中のサッカーやクラブ、トレンドなど情報と知見がある。3人とも既に仕事を始めている。風通しのいい強化部門、クラブ全体に新しい風を吹き込みたい。Jリーグが過渡期にある中、大きく飛躍させたい。『やってやるぞ』という気持ちでいっぱい。できなかったことを自覚して具体的に示したい」と説明と抱負を口にした。

来年1月から就任する戸苅本部長は、浦和市(現さいたま市)生まれで浦和南高から筑波大、Jリーグ創設前年の92年に選手としてレッズでプレーした経歴を自己紹介。「浦和レッズが勝つために何をすべきか。27年間で1度しかリーグ優勝できていない理由は何かを探求し、継続して優勝できる仕組みをつくるのが私の使命」と言い、他部門のスタッフや外部の有識者から意見を募るフットボール戦略委員会(仮称)を発足する案も明らかにした。

土田SDは「この立場に責任を感じている。もっと強くしたい」。西野TDは「クラブに帰ってくるのは15年ぶり。先日、全社会議であいさつしたが、今日の会見も、なじみある人、全く知らない人がいる。古株と新たな気持ち、両方を仕事に生かしていきたい」と第一声を発した。